✎心理カウンセラー・ラッキー
人生は山あり谷あり。
誰にでも必ず挫折するときがやってきます。
人生をたくましく生き抜いていくために必要なのは、挫折を乗り越えていく力。
ここでは、挫折から立ち直るコツと挫折しない心のつくり方を順にご紹介していきます。
挫折の乗り越え方は、学校では教えてくれませんが、充実した人生を実現するための必須能力になると思います。
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< 目次 >
5ステップで、挫折からすっかり立ち直れる!
そんな方法をご紹介していきます。
挫折したときは、悲しみ・悔しさ・不安などで心がいっぱい。
まずは、それらのネガティブ感情を体外へ吐き出してしまうことが大切です。
そのためには、友人・家族・同僚などの信頼できる人に、今の状況や心境、未来の不安などを洗いざらい話してしまうこと。
すると、心がデトックスされて、気分がふわっと楽になります。
心理学ではこれを”カタルシス効果”といいます。
日本語では”心の浄化”とも言います。
たとえ何一つ解決していないとしても、今の気持ちを打ち明けるだけで、悩みの半分くらいは消えて無くなるものです。
挫折したときに、それを人に話すのは多少の勇気が必要です。
しかし、悩みを一人で抱え込まないことが、挫折から早く立ち直るための一番の秘訣。
ちょっと勇気を出して、まずは人に話しを聞いてもらうことが大事です。
挫折して落ち込んだとき、そのツラい気持ちにどっぷり浸ることで、挫折からの回復が早くなります。
そのための効果的な方法が…
”今の気分にあう曲を聴く”こと。
「この曲、私の気持ちをわかってくれている」
「もしかしたら私のために書かれた曲かもしれない」
そんな曲を聴いて、悲しみや悔しさに浸り、たっぷり涙を流すことです。
ぼく自身、大失恋で挫折したときに、忌野清志郎さんの曲に心を救われた経験があります。
セブンイレブンのCMで流れている「ずっと夢を見て~♪安心してた僕は…」のあの曲です。
先にも述べましたが、挫折したときに大切なのは、ネガティブ感情をすべて吐き出してしまうことです。
まずは心の内を人に話し、次に音楽を聞いてたっぷり涙を流す。
この2つさえシッカリできていれば、挫折したときのツラさもほとんど消えているはずです。
残り3ステップは、心をポジティブに持っていくための方法になります。
挫折で深く落ち込んだときは、「自分は不幸のどん底にいる」と思いがちです。
しかし、実際には不幸のどん底ではありません。
●大学受験に失敗して挫折したとしても、”難病で明日が保証されていない人”に比べれば、大したことではありません。
●仕事の失敗で挫折したとしても、”リストラされて家族が路頭に迷っている人”に比べれば、大したことではありません。
●離婚で挫折したとしても、”アフリカで自分の子供が餓死していくところを見届ける母親”に比べれば、大したことではありません。
”やれる可能性のあるやつが努力しないのを見ると 胸倉つかんで「俺と変われ」と言いたくなる”
これは白血病の闘病生活の末、23歳でこの世を去った悠季くんが残した言葉です。
「自分より困難な人の気持ち」。
それを想うことで「こんなことで落ち込んでいる場合じゃない。もっとシッカリしないと!」という前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。
挫折したときは、どうしても視野が狭くなりがち。
ついつい”自分のことだけ”を考えてしまいます。
しかし、そんなときこそ視野を広げることが大事。
「世の中にはもっと大きな困難と闘っている人たちがいる」とわかれば、強い勇気も湧いてくるはずです。
挫折したときは、心のベクトルが”過去”の方向を向いています。
「ああすれば良かった」「何でこうなったんだろう」と心が後ろ向きになっている限り、挫折の苦しみからは抜け出せません。
この心の向きを”未来方向”に変えるには、”未来に希望の光を見つける”ことが大事。
挫折を乗り越えた先に”希望の光”を見つけることができれば、「よし!この挫折を乗り越えて見せる」という前向きな気持ちになれるものです。
そこで”未来に希望の光を見つける”のにとても効果的な「10.10.10(テン.テン.テン)」という方法をご紹介させていただきます。
やり方は簡単。
・10分後の自分
・10カ月後の自分
・10年後の自分
この3つを想像するだけ。
たとえば、大学受験に失敗して挫折したのなら…
・10分後、悔しさと悲しさで暗い顔をして落ち込んでいる
・10カ月後、浪人中だけど悔しさをバネにがんばり、模試で素晴らしい結果を出した
・10年後、希望の会社でバリバリ働き「あの挫折があったからこそ、ここまで頑張ってこれたんだ」と過去の自分を誇らしく思っている
失恋で挫折した場合でも…
・10分後、涙が枯れるほど泣いている
・10カ月後、新しい彼とデートを楽しんでいる
・10年後、素敵な旦那と子どもに囲まれて、幸せな家庭生活を送っている
”10.10.10”は、その手軽さからは想像できないほど、心を前向きにする効果があります。
「挫折から少し立ち直ったかな」ぐらいの時期にやるのがベストです。
5ステップの最後は”キープビジー”。
キープビジーとは、とにかく忙しくすることです。
人には、”悩むと動かなくなる”という性質があります。
その反対に、”動いていると悩まない”という性質もあります。
水泳のクロールをしながら悩めませんよね。
そういう事です。
つまり、忙しくして常に筋肉を動かしていれば、ツラい気持ちは出てこなくなる。
そのためには、スケジュールを埋めて”外出の機会”を増やすことが大切です。
友達とカラオケに行くのもいい。
デパートに買い物に行くのもいい。
海を見に行くのもいい。
思い切って一人旅してもいい。
毎日を忙しくすれば、挫折したときのツラさがぶり返すことも無くなり、だんだん心が健康になっていきます。
キープビジーは「挫折からだいぶ立ち直ったかな」ぐらいの時期にやるのがベストです。
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挫折から立ち直る方法の次は、”挫折しない心をつくる習慣”をご紹介させていただきます。
挫折を乗り越えられる強い心をつくっておけば、自信満々で人生を渡っていけるはずです。
憧れの人は、生きる自信と勇気を与えてくれます。
挫折しそうなときでも…
「あの人ならどうするだろう?」
「あの人なら何と言うだろう?」
「あの人がそばにいたら、どう励ましてくれるだろう?」
そう考えることで、”自分が今やるべきこと”が見えてきて、心が前向きになります。
憧れの人は、どんな人でも構いません。
芸能人・ミュージシャン・先輩、近所の食堂の良子さんでもOK。
憧れの人は、いざという時にあなたの心の支えになってくれるはずです。
挫折しそうなときに、心の安定を取り戻してくれるのが”楽観的な言葉”です。
「なんとかなるさ」
「こんなのヘッチャラ」
「どうってことない」
「面白くなってきた」
「まぁ、いいか」
「命までは取られない」
このような言葉を普段から口癖にしておけば、心が折れそうな時にもきっと役に立つはず。
また鼻歌や口笛も、心を落ち着ける効果的があるので、癖にしてしまってもいいかもしれませんね。
「後悔しないためにじっくり考える」というのは大切です。
しかし、”迷えば迷うほど、あとで後悔しやすくなる”というマイナス面もあります。
たとえば、就職でA社かB社で迷ったときに…
さんざん迷った挙句 ”A社”に決めると、何か嫌なことがあったときに「やっぱりB社にしておけばよかった」と挫折しやすくなります。
逆に、さんざん迷った挙句 ”B社”に決めると、何か嫌なことがあったときに「やっぱりA社にしておけばよかった」と挫折しやすくなります。
迷って決めた場合、どちらを選んだとしても後悔してしまうのです。
迷いは挫折の元。
迷いを断ち切るためには、決断力を上げることが必須です。
そのために、普段から心掛けたいことは2つ。
・飲食店の注文は3秒以内
・”行く・行かない”の決断も3秒以内
ズバッと決断したほうが後悔しないことを、身をもって理解できるはずです。
また、決断力が上がってくると、覚悟や責任感も湧いてくるから不思議です。
挫折しやすい人にぜひおすすめしたい習慣は、”神社やお寺に通う”こと。
神社やお寺に通うようになると、不思議と心が強くなってきます。
挫折しそうなときでも…
「自分は神様に守られているから大丈夫!」「この試練は自分を成長させるために神様が与えてくれたんだ」というように、神様が心の支えになってくれます。
また、”お守り”や”大吉のおみくじ”も効果的。
肌身離さず身に付けておけば、いざというときに、きっと大きなパワーを与えてくれるはずです。
今、心理学が注目して研究している「レジリエンス」というものがあります。
レジリエンスとは、簡単にいえば”挫折から立ち直る能力”のこと。
レジリエンス能力を高めるには、運動習慣が非常に有効だとわかっています。
運動習慣のない人は精神的に弱く、なかなか挫折を乗り越えられません。
それに対して、運動習慣のある人は精神的に強く、それほど苦労せずに挫折を乗り越えていけます。
「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」と昔から言われるように、運動習慣で健康を保つと、精神力まで上がってくるのです。
精神力を上げるには、週に3回程度、一回30分以上の運動がおすすめ。
ウォーキングのような軽い運動でも、長期間継続すれば十分に効果があると思いますよ。
・仕事一筋で生きてきた人が、仕事で大きなミスをすると、強い挫折感を味わうことになります。
・「彼氏といる時間が唯一の楽しみ」と言う女性が、彼にフラれると、大きく挫折することになります。
「卵は1つのカゴに盛るな」と昔から言われるように、楽しみを1つのことに求めるのはとても危険な行為。
何かあったときに、ひどく挫折してしまうからです。
予期せぬ出来事が起こっても挫折しないためには、普段から楽しみをたくさん持っておくことが大事。
旅行・ゴルフ・音楽鑑賞・映画・車・株式投資・カラオケ・スキー・資格取得、そして恋愛や家庭、子供の成長など、多趣味であればあるほど挫折したときの立ち直りは早いものです。
自分で自分を褒めることは、心を強くするのにとても効果的な方法。
挫折しやすい人に、ぜひおすすめしたい習慣です。
自分で自分を褒めることを習慣にすると、徐々に”自尊心”が高まっていきます。
「自分は価値ある人間だ」と思えるようになってくるのです。
すると、困難に直面しても、乗り越える勇気が湧いてくる。
たとえ人からケナされても、それほど心は傷つきません。
自分を褒めるコツは、夜寝る前にやること。
眠たいときは潜在意識の扉が開いていて、メッセージが心の奥まで届きやすくなるからです。
布団にもぐりこんだら…
「今日もよくがんばったね」
「明日も早起きしてお弁当作り。私ってえらい!」
「一年前の自分とは比べものにならないくらい成長してるよ」
そんな自分褒めを毎日続けていれば、やがて”挫折に強い心”が手に入るはずです。
☆☆☆
以上、「挫折から立ち直る5つのコツと挫折しない心のつくり方」でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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