✎心理カウンセラー・ラッキー
「はやく宿題をやりなさい!」
「さっさと片付けなさい!」
面倒くさがり屋の子どもに、ホトホト困っているお母さんも多いと思います。
そこで今回は、子どもの面倒くさがりを直す5つのコツをご紹介させていただきます。
ほんのちょっとの工夫で、「自分で動ける子ども」に生まれ変わると思いますよ。
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子どもを面倒くさがり屋にする一番の原因は、睡眠不足。
子どもの理想の睡眠時間は、以下のとおり。
1〜3歳 | 12〜14時間 |
4〜6歳 | 10〜13時間 |
7〜12歳 | 10〜11時間 |
13〜18歳 | 8〜9時間 |
ところが、実際の平均睡眠時間がこちら↓
10〜14歳 | 8時間35分 |
15〜19歳 | 7時間42分 |
ぜんぜん足りていないですね。
日本人の多くの子どもが、慢性的な睡眠不足。
それでは、どうあがいてもヤル気は出てきません。
面倒くさがりを直すのに一番大切なことは、充分な睡眠をとること。
つまり、早寝する習慣をもつことが必要です。
「ぐっすり眠って、心も体もスッキリ!」
そんな日は、イヤでもやる気が湧いてくるものです。
子どもの睡眠時間が足りているか、一度チェックしてみてくださいね。
POINT慢性的な睡眠不足で、面倒くさがり屋になる
「土日は、平日より起きるのが遅い」
そんな習慣はありませんか?
子どもが面倒くさがりなのは、土日の朝にゆっくり寝ていることが原因かもしれません。
なぜなら、起きる時間をずらすと、体が時差ボケを起こすからです。
海外旅行で時差ボケを経験した方ならご存知だと思いますが…
体が時差ボケを起こすと、「めんどくさくて、何もしたくない」という状態に陥ります。
これと同じで…
土日の朝にゆっくり寝ていると、時差ボケを起こして身体がだるくなる。
そして、時差ボケが回復するのが水曜か木曜くらいだから、結局「1週間ずっとツラい」という状態になります。
「土日も、平日と同じ時間に起きる」
これが、時差ボケを防ぐ唯一の方法です。
POINT土日の朝にゆっくり寝ていると、体が時差ボケを起こす
「ちゃんと片付けなさい!」
「まだ宿題が終わってないの!」
いくら怒鳴っても、子どもはなかなか動いてくれません。
「もう怒り疲れた」というお母さんも多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが…
「かっこ悪い」という言葉。
「片付けもできないなんて、かっこ悪いわよ」
「自分のこともできないなんて、かっこ悪いと思わない?」
「ギリギリになるまで出来ないなんて、かっこ悪いと思うよ」
「かっこ悪い」と言われると、子どもはドキッとします。
「だらしない所を、直さなきゃ」という気持ちになるのです。
反対に…
ちゃんとできたときは、「かっこいい!」
女の子の場合なら、「素敵ね♪」
「もう宿題終わったの!かっこいい!」
「きれいに片付けできたじゃない!素敵ね♪」
「かっこいい!」「素敵ね♪」と褒められた子は、「どうだ!」という誇らしい気持ちになります。
もう、かっこ悪い自分には戻れないのです。
POINTできないときは「かっこ悪い」。できたときは「かっこいい!」「素敵ね♪」
教育心理学に「ピグマリオン効果」というものがあります。
ピグマリオン効果とは…
言われたとおりの人間になるというもの。
・「優しいわね」と言われた子は、本当に優しくなっていく
・「ダメな子ね」と言われた子は、本当にダメな子になっていく
・「だらしないわね」と言われた子は、本当にだらしない子になっていく
つまり…
しっかりした子に育ってほしかったら、「しっかりしてるわね」と言ってあげればいい。
・食べた食器を流し台に運んだら、「太郎はしっかりしてるわね」
・机が片付いていたら、「さすが!しっかりしてるのね」
・ご近所さんに挨拶できたら、「あなたはしっかりしてるわね」
事あるごとに「しっかりしてる」と言ってあげる。
もしも、子どもが「そんなことないよ!」と言ってきたら、「お母さんには分かるわ」と返す。
すると、子どもは徐々にしっかりしてくるものです。
間違っても、「ダメじゃない!」「だらしないわね」とは言わないこと。
これも大切です。
POINT事あるごとに「しっかりしてるわね!」と褒めてあげよう
ちょっと想像してみてください。
「週に1本は映画を観なさい。これが当社の決まりです」
就職した会社で、そんなことを言われたらイヤですよね。
どんなに楽しいことでも、「○○しなさい」と指示されると、面倒くさくなるものです。
子どもたちだって、同じ。
「宿題しなさい」
「ちゃんと片付けなさい」
「はやくお風呂に入りなさい」
上から指示されたら、面倒なことが、もっと面倒くさくなります。
とは言っても…
「○○しなさい」を使わないのは難しいですよね。
では、どうしたらいいのか?
子どもに時間を決めさせる。
これがベストです。
たとえば、こんな感じ。
母「今日は何時から宿題をはじめる?」
子「6時からやるよ」
母「OK!6時ね」
それで、もしも約束を破ったら…
「約束を破るなんて、かっこ悪いわ」です。
また、三択にするのもおすすめ。
母「今からやる?それとも6時?8時?」
子「ん~、6時からやる」
母「OK!6時ね」
自分で決めることで、「やらされ感」がなくなります。
それだけで、面倒くささをグッと減らせるものです。
POINT「○○しなさい」はNG。子どもに時間を決めさせる
☆☆
いかがでしたでしょうか。
最後に5つのポイントをまとめておきます。
お子さんの本当の実力を引き出してあげてくださいね。
●慢性的な睡眠不足で、面倒くさがり屋になる
●土日の朝にゆっくり寝ていると、体が時差ボケを起こす
●できないときは「かっこ悪い」。できたときは「かっこいい!」「素敵ね♪」
●事あるごとに「しっかりしてるわね!」と褒めてあげよう
●「○○しなさい」はNG。子どもに時間を決めさせる
☆☆☆
以上、子どもの面倒くさがりを直す5つのコツでした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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