✎心理カウンセラー・ラッキー
攻撃的な人を、ざっくり分けると2つのタイプに分けられます。
1つ目は、頭に血がのぼりやすく暴言を吐くタイプ。
いわゆる”頭に角が生えたような人”です。
このタイプは、裏表が少ない性格なので比較的扱いやすいと言えます。
2つ目は、陰湿なタイプ。
無視したり、陰口で人の評判を落としたり、被害者を装って相手を責めたり。
性格に裏表があり、自己愛の強い人です。
2つ目の”陰湿タイプ”はズル賢く、巧妙な手口を使うためとても厄介。
今回の記事では、この”陰湿なタイプ”の対処法をご紹介していきます。
”頭に血がのぼりやすいタイプ”の対処法については、下のどちらかの記事がお役に立てるはずです。
スポンサーリンク
< 目次 >
職場・身内・ご近所さんなどに攻撃的な人がいて、トホトホ困っている方も少なくないと思います。
攻撃的な人に対処するには、まず”攻撃的な人の特徴や心理メカニズム”を知るのが先決。
というわけで、ここではまず最初に”攻撃的な人の特徴”を5つご紹介します。
その次に、”攻撃的な人の対処法”を6つご紹介していきます。
攻撃的な人の心理をつかめば、上手に対処できるようになるはずです。
攻撃的な人のいちばんの特徴は、他人の幸福や成功が耐えられないこと。
自分よりも幸せな人や能力のある人を、一方的に敵視して攻撃します。
学校であれば仲間と一緒に無視したり、職場であれば噂を流して中傷したり、仕事で足を引っぱたり。
人の不幸は蜜の味とばかりに、あらゆる手をつかって攻撃します。
このような攻撃をする人は、一見、強気で自信がありそうに感じますが、実はその逆。
本当は自分の能力に自信がなく、その劣等感を隠すために、自分よりも能力がある人を引きずり降ろそうとするのです。
攻撃的な人の中には、非常に巧妙な手口をつかって他人を攻撃する人もいます。
その手口とは、”弱みをにぎって、それを利用する”というもの。
このようなタイプは、最初はとてもいい人です。
「さすがですね!」とこちらを褒めたり、「悩みがあったら言ってね」と同情してくれたり、とても親しみやすい一面があります。
しかし、その人の前で誰かの悪口を言ったり、深い悩みを相談したらもう手遅れ。
自分の機嫌が悪くなると、それを周りの人に言いふらし、自分のウップン晴らしをします。
直接的な攻撃ではありませんが、そのダメージはとても大きい。
職場にいられなくなり退職してしまう人も少なくありません。
このような二面性のあるタイプは、見抜くのが難しく一番厄介なタイプと言えます。
「お前それでも友達か!」と相手に罪悪感を与えて、自分のワガママを通そうとするタイプもいます。
このような人は支配欲が強く、弱い者に罪悪感を与えて、次々と支配下に置くのが特徴。
ターゲットになりやすいのは、自信のない人・おとなしい人・抵抗できない人・後輩などです。
彼らは罪悪感を抱かせる達人で、「冷たいな!」「最近連絡がないなあ」「なんだその態度は!」と次々と最悪感を与え、自分の思い通りに動かそうとします。
それでも相手が思い通りにならなければ、逆ギレするときもあります。
自己愛が強く、自分の非を認められない人も攻撃的になりがち。
多くの場合、被害者を装うことで自分の身を守ります。
「君が余計なアイディアを出さなければ、このプロジェクトは成功していたはずだ!」
「お前だけ真面目に仕事をしたら、俺たちが怒られるじゃないか!」
「私が浮気をしたのは、あなたが淋しい思いをさせたからよ!」
このように被害者を装うことで、自分の過ちを棚に上げ、理不尽に人を責めます。
思いやりがあって優しい人ほどターゲットになりやすいので注意が必要です。
タクシー業界では「お客さんと政治・野球・宗教の話はするな」という暗黙のルールがあるそうです。
なぜなら、意見が合わないと激怒するお客さんがときどきいるから。
このように、自分と価値観が違う人に対して攻撃的になる人を、”一体感願望が強い”といいます。
一体感願望とは「自分と同じように感じ、自分と同じように考えてほしい」という心理。
一体感願望が強い人は、意見が合わない人をすべて敵視します。
「この人は一体感願望が強い人だな」と思ったら、無駄な話はしないほうが得策です。
スポンサーリンク
ここまでは攻撃的な人の特徴を見てきましたが、その心理をまとめると3つに分けられます。
・人を支配したい
・自分が優位に立ちたい
・自分を守りたい
これらを頭に置いて、この先の対処法を読んでいくと分かりやすいと思いますよ。
攻撃的な人に理屈は通用しません。
なぜなら、彼らは自己愛が強く、”自分が得することが正義、自分が損することが悪”と信じているからです。
また、”他人の痛みに共感しない”という特徴もあります。
攻撃的な人に対して、「じっくり話し合えばわかってくれるだろう」という甘い期待はしないこと。
相手を正そうとすることは、骨折り損どころか、ますます攻撃性を強めてしまうばかりです。
精神医療でも、自己愛の治療は非常に難しいと言われています。
無理なものは無理とあきらめ、対処法を考えるほうが遥かに得策です。
攻撃的な人の”攻撃”は、ほとんどが理不尽。ぜんぜん筋が通っていません。
そんな攻撃を受ければ、誰だって反撃したくなるものです。
しかし、攻撃的な人への反撃は厳禁。
ますます攻撃がエスカレートするばかりです。
なぜなら、彼らは彼らなりに目的があるから。
先ほどご紹介しました「人を支配したい、自分が優位に立ちたい、自分を守りたい」という目標を、あらゆる手をつかって達成しようとするからです。
では、理不尽に攻撃する人をどう対処したらいいのでしょうか?
もっとも効果的なのは…
”相手がやっても、こちらはしない”
周りの人たちは、見ていないようで見ています。
「あの人、性格悪いよね」と。
つまり、攻撃的な人は自分で自分の首を絞めているのです。
放っておけば、勝手に追い込まれていくものです。
この対処法は、解決までには時間がかかりますが、いちばん賢い反撃になるはずです。
「この人は攻撃的な人だ」と気づいたら、一番の得策は”そーっと距離を置く”こと。
相手に気づかれない程度に、話す量を減らしていくことです。
”陰湿タイプ”の攻撃的な人は、自己愛が強いので”外ヅラがいい”という一面があります。
つまり、親しくならなければ攻撃される可能性も低くなるわけです。
しかし、「もうすでに親しいし…」という人もいるでしょう。
その場合の対処も、相手に気づかれないように、そーっと距離を取るのが一番の得策。
攻撃的な人は、親しくなればなるほどワガママを言ってきます。
会話を減らして、よそよそしい感じになれば、攻撃されることも減らせるはずです。
攻撃的な人のターゲットにならないためには、人の悪口や陰口は決して言わないこと。
「ここだけの話だけど…」と話しても、不思議なもので、陰口は多くの人の耳に届きます。
もしもそれが、攻撃的な人の悪口なら、間違いなく攻撃のターゲットになってしまいます。
たとえ、上司の悪口であったとしても、それが攻撃的な人の耳に入れば、弱みを握られたことになります。
悪口・陰口の多い人は、攻撃的な人のターゲットになりがちです。
どうしても言いたいのなら、家族に聞いてもらうのが一番だと思います。
攻撃的な人は、自分が被害者を装ったり人を責めたりして、相手に罪悪感を与えます。
その目的は、多くの場合、自分のワガママを通すため。
攻撃的な人の威圧感に負け、言いなりになってしまうと、相手はますますつけあがります。
徐々に攻撃力を増していくのです。
攻撃的な人のターゲットにならないためには、攻撃に反応しないこと。
言いなりにならない・恐れない・落ち込まないという人には、攻撃を仕掛けてこないものです。
攻撃的な人は、その多くが強い劣等感の持ち主。
「弱点を突かれたくない」もしくは「相手を引きずりおろして優位に立ちたい」という無意識の思いが働いて、人に攻撃的になってしまうのです。
”弱い犬ほどよく吠える”とか、”赤ちゃんが泣き叫んで欲求を満たす”というのと似た心理。
攻撃的な人は、「幼児性を残したまま大人になった」とも言えます。
そういう視点で攻撃的な人を見ると、それほど恐れるものではないとわかります。
「相手にするまでもない人物だ」と思えたら、気持ちが楽になり、振り回されることも少なくなるのではないでしょうか。
また、攻撃の内容によって、向こうがどんな劣等感を持っているのか、つかめると思います。
新入社員の女性に攻撃的なら、おそらく”若さ”や”美しさ”に自信がないのでしょう。
才能のある部下に攻撃的なら、おそらく”自分の才能”に自信がないのでしょう。
相手の劣等感がわかれば、そのことを話のネタにしないこと。
または、あえてそこを”褒めておだてていく”というのも有効かもしれません。
☆☆☆
以上、攻撃的な人の対処法◇なぜあの人はすぐに人を攻撃するのか?でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
スポンサーリンク