✎心理カウンセラー・ラッキー
「すぐにカッとしてしまう」
「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
そんな短気な性格を直したいと悩んでいる方も少なくありません。
ここでは、怒りっぽい性格を直す13のコツをご紹介していきます。
決して難しいものではありません。
普段の習慣をほんの少し変えることで、徐々に短気な性格を改善していきます。
頭に血がのぼりやすい人は必読ですよ。
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ここ重要です
怒りっぽい人と、ほとんど怒らない人では、いったい何が違うのでしょうか?
その違いは、物事に対する”期待値”です。
怒りの本当の正体とは、”期待ハズレ”。
期待ハズレからくる心の動揺が、怒りなのです。
「電車は時間通りに来るのが当たり前」と思っている人は、電車が遅れるとイライラします。
「電車だって何かの事情で遅れる事はあるよ」と思っている人は、心穏やかでいられます。
「遅刻しないのは当たり前」と思っている人は、友達が待ち合わせに遅れると、カッと頭に血がのぼります。
「誰だって寝坊してしまうことはあるよ」と、人間に対する期待値が低い人は、友達が遅れてきてもそれほど腹は立ちません。
「会社まで車で20分で着く」という期待があれば、工事渋滞や信号のタイミングが悪いだけでイライラします。
「俺はまあまあカッコイイ」と自分に対する期待値が高い人は、友達に「コアラに似ているね」と言われれば、カッとなります。
このように、期待値の高さに比例して、怒りは大きくなってしまうのです。
つまり、短気な性格を直すには、”物事に対する期待値を下げる”ことが必須条件。
では、どうすれば期待値を下げることができるのでしょうか?
物事に対する期待値を下げるには…
事あるごとに「こんな人もいるよ」「こんな事もあるよ」とつぶやくことです。
不愛想な店員に遭遇したら「こんな店員もたまにはいるよ」。
不運が重なったら「こんな時もたまにはあるよ」。
悪口を言われたら「こんな人もいるよ」。
そんな言葉をつぶやいて、人や物事に対する期待値を下げていけば、同時に自分の心も広くなっていくものです。
短気を直すのにおすすめの口癖は「いい勉強になった」。
嫌な出来事が起こったときに、すかさず「いい勉強になった」とつぶやいてみることです。
なぜ「いい勉強になった」なのかと言うと、嫌な出来事は、本当に人生のいい勉強になるからです。
人に裏切られれば、「裏切られるとこんなに嫌な気分になるんだ。こんなに相手のことを嫌いになるんだ。私は絶対にやらないぞ」という気持ちになれます。
迷惑な運転をする人を見れば、「自分勝手な運転をすると、こんなに迷惑をかけるんだ。俺は絶対にやらないぞ」という気持ちになれます。
このように、嫌な出来事をとおして、人は成長していくものです。
嫌な出来事が起こったときに「頭にきた!」と言うのか、「いい勉強になった」と言うのかでは、気持ちが全然違ってきます。
「いい勉強になった」を口癖にすることで、カッとなることも減らせるでしょう。
人から悪口や陰口を叩かれたら、誰だって腹が立つもの。
その怒りを、少しでもはやく忘れる言葉が「知ったこっちゃない」です。
「人の口に戸は立てられぬ」と昔から言われるように、相手がどう考え、何を言うかは止めようがありません。
だから、悪口や陰口に対しては「知ったこっちゃない」が一番の得策なのです。
これを、アドラー心理学で”課題の分離”といいます。
相手が何を言うかは、”自分の課題”ではなく”相手の課題”。
だから、「考えるだけ無駄ですよ」ということです。
悪口や陰口を言われて頭に血がのぼったときは「知ったこっちゃない」。
できるだけはやく課題を分離して、怒りを手放すことです。
「バスがなかなか来ない」
「渋滞でぜんぜん動かない」
想定外のことが起こり、イライラしてしまう事はよく起こります。
そんなときの怒りを鎮める言葉が「まあ、いっか」です。
「バスがなかなか来ない」と何度考えても、怒りが増すだけ。結果は何もかわりません。
「まあ、いっか」と苦悩を手放し、考えるのをやめてしまうことで、次第に心は落ち着いてくるものです。
「まあ、いっか」は早ければ早いほど効果あります。
怒りがピークに達する前に、とりあえず「まあ、いっか」とつぶやいてみることです。
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宝くじで1等が当たって大喜びしているときに、友達からビンタをされて腹が立つでしょうか?
何が言いたいのかというと…
”人はご機嫌だと腹が立たない”ということです。
つまり、常にご機嫌でいられれば、短気な性格は直ります。
そのためには、普段から”ご機嫌をチャージ”しておく必要があるのです。
ご機嫌をチャージするのに効果的な言葉が「ツイてる」。
「今日は信号のタイミングが良くてツイてる」
「仕事がはやく片付いてツイてる」
「昼の食堂が空いていてツイてる」
普段から「ツイてる、ツイてる」と言っていると、ご機嫌が少しずつ貯まっていきます。
些細なことでは怒らない、穏やかな性格になれるのです。
友達が遅刻してきたからって、人生に大きな影響があるわけではありません。
人からケナされたって、生活が苦しくなるわけではありません。
”今この瞬間”だけで考えると腹が立つことも、”人生という長いスパン”で考えるたら、どうでもいい事に変わります。
そのためには、嫌な出来事が起きたときに、「これで本当に困るのか?」「私の人生に影響があるのか?」と一度考えてみることです。
短気な人に足りないもの。
それは”おかげさまの気持ち”です。
私たちが毎日利用する道路は、自然にできたものではありません。
毎日炎天下のなかで工事をしてくれる人たちのおかげです。
その人たちに対する”おかげさまの気持ち”や”ねぎらいの心”があれば、工事渋滞にはまってもイライラしないはずです。
どこかのテーブルに380円を置いたら、牛丼がポンと出てくるでしょうか?
牛丼が出てくるのは、そこで一生懸命働いている人たちのおかげです。
”おかげさまの気持ち”を忘れなければ、牛丼が出てくるのが多少遅くてもイライラしないはずです。
”おかげさまの気持ち”を育てるには、事あるごとに「おかげさまで、おかげさまで」とつぶやくこと。
「自分の生活は、多くの人たちに支えられているんだ」と心から理解できたとき、物事に対する怒りも減ってくるでしょう。
短気な人ほど、せっかちで行動が速い傾向があります。
そのため、周りの人がノロマに見えてしまい、イライラすることが増えてしまいます。
それは、一般道を100キロの猛スピードで走っているのと同じこと。
自分がスピードを落とせば、無駄なトラブルは減らせるのです。
では、どうすれば、せっかちな性格を直せるのでしょうか?
おすすめの方法は3つ。
・ゆっくり食べる
・ゆっくり歩く
・植物を育てる
一朝一夕でせっかちな性格を直すことはできませんが、これらを続けることで気が長くなり、短気な性格も改善されてくるものです。
特に日本人は、自分が平均値以下になると焦ります。
その焦りが、怒りの原因になっていることも多いものです。
「子供の成績が悪くてイライラする」
「パソコンが重くてイライラする」
「給料が安くて腹が立つ」
これらの怒りは、すべて”平均値との比較”が原因です。
平均値と比較しないためには…
”無いモノではなく、すでに有るモノに目を向ける”こと。
子供の成績が気になるということは、きっとその子は健康なはずです。不良でもないはずです。
「うちの子は健康で良かった」
「うちの子はいい子でよかった」
有るモノに目を向けることで、不満が減り、心も満たされてくるものです。
仕事のわりに給料が安いとしても、今日リストラされた人からみれば遥かに幸せ者です。
「仕事があるだけ、まだいい方だ」と考えることができれば、それほど腹も立たないもの。
有るモノに目を向ける習慣で、心が豊かになり、短気な性格もかなり改善されるはずです。
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手のひらのちょうど中心に、”手心”というツボがあります。
手心を指圧することで、イライラを抑えたり、血圧上昇を防ぐ効果があります。
頭に血がのぼったときのために、覚えておくと便利ですよ。
短気の直すための荒療治ですが、「世間を動物園と思う」という方法があります。
犬に吠えられてもイライラしませんよね。
猫が だらしない生活をしていても腹は立ちませんよね。
人間に対して腹が立つのは、相手を”同等”と思っているから。
自分と種類が違えば、腹は立たないものです。
人間は動物と違って、人それぞれ個性が大きく違います。
ライオンのような人もいれば、ノミの心臓の人もいます。
忠犬のような人もいれば、ヘビのような人もいます。
そんな世間を”動物園”と考え、「あの人は、自分とは種類が違う生き物なんだ」と思えば、カッとなる度合いも違ってくるはずです。
怒りとは、体内のマイナスエネルギー。
マイナスエネルギーを体外に出してしまえば、怒りは治まってきます。
マイナスエネルギーを外に出す方法は、主に3つ。
①直接相手にぶつける
②人に話す
③紙に書いて捨てる
しかし、①②の方法はおすすめできません。
怒りを直接相手にぶつければ、相手もマイナスエネルギーを返してくるので、いつまでたっても怒りは治まりません。
また、怒りを人に聞いてもらうと、”愚痴や不平不満の多い人だ”というレッテルを貼らてしまう可能性があります。
というわけで、怒りを手放す一番いい方法は、③の”紙に書いて捨てる”こと。
怒りを紙に書いてグチャグチャにして捨てると、意外なほどスッキリするもの。
この方法は、精神科医も活用している優れた方法です。
「嫌な客がきて、一日中ムカムカしてた」なんてこともよく起こります。
そんなときは、嫌な人に目を向けるのではなく、普通の人に目を向ける。
すると、感謝の気持ちが湧いてくるものです。
車の運転中に、乱暴な運転手に腹が立っても、周りを見渡せば”マナーのある運転手”がたくさんいるはずです。
誰かに陰口を言われても、周りを見渡せば”言わなかった人”のほうがもっと多いはずです。
嫌な人に遭遇したときは、普通の人に感謝できるチャンス。
感謝の気持ちが育ってくると、短気な性格も直ってくるものです。
☆☆☆
ここまで、短気を直す方法を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
短気な性格を直すために、ご紹介しました13項目をすべて行う必要はありません。
「簡単にできそうなもの」や「自分に足りないもの」を、1つか2つ実践するだけでも、今までとは全然違ってくるはずです。
大切なのは、長く続けて習慣にすること。
習慣になれば 心が変わり、心が変われば 怒りっぽい性格も改善されていくはずです。
☆☆☆
以上、短気を直す方法◇怒りっぽい性格を改善する13のコツでした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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