✎心理カウンセラー・ラッキー
古代中国の思想家「荘子」の言葉には、心穏やかに生きるコツが満載。
心が疲れた現代人にとって、役立つものばかりです。
今回は、『心穏やかに生きるための荘子の言葉』を8つご紹介いたします。
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内直くして、外曲がる
(うち なおくして、そと まがる)
《解説》
自分の心の中は「清く・正しく・美しく」。しかし、それを人には押し付けない。他人には優しく穏やかに。
たとえ「イヤミ」を言われても、ニッコリ笑って受け流す。風に逆らわない「柳」のように。
それが「いちばん生きやすい生き方」になる。
之を聴くに、心をもってせよ
(これをきくに、こころをもってせよ)
《解説》
人の話を聞くときは、「耳で聞く」のではなく、「心で聴く」ほうがいい。
たとえば、叱られているときに…
「耳で聞く」と、腹が立ってくる。
「心で聴く」と、「ああ、この人は僕のために言ってくれてるんだ」と思えてきて、言葉が心に染みわたる。
憂あれば、則ち救われず
(うれいあれば、すなわち すくわれず)
《解説》
なにかトラブルが起きたときに…
「あ~困った、どうしよう…」と弱気になると、こころが乱れて思考停止に陥ってしまう。これでは問題解決につながりません。
逆に、「おもしろいことが起きた!いっちょ、やってやるか!」と強気になると、問題解決のためのアイディアが次々と湧いてくる。
水の積むこと厚からざれば、則ち、大舟を負うに力なし
(みずのつむこと あつからざれば、すなわち、だいしゅうをおうに ちからなし)
《解説》
水が少なければ、大きな船を浮かべることはできない。
人間も同じで…
器の小さい人は、いい人間関係を築けない。知識が浅ければ、成功できない。
懐の深い、でっかい人間になろう!
和して唱えず
(わして となえず)
《解説》
お互いが「自己主張」を言い張ると、いざこざが起きる。ケンカになる。
自分の主張をグッとこらえて、平和を保つほうが、ずっと素晴らしい。
利を見てしこうして、その真を忘る
(りをみて しこうして、そのしんをわする)
《解説》
荘子が散歩をしていると、栗の木に一羽の鳥がとまった。捕まえようと近づくが、一向に逃げる気配がない。
その鳥は、カマキリを狙っていたのだ。しかも、そのカマキリは、セミを捕らえようとしていて、鳥の存在に気づいていない。
自分の利益に夢中になると、周りが見えなくなるという逸話です。
「家族のために!」と仕事にチカラを入れすぎると、大切な家族から嫌われてしまいます。
自分の利益ばかりを追い求めると、大切なお客様に逃げられてしまいます。
しょうりょう森林に巣うも、一枝に過ぎず
(しょうりょう しんりんにすくうも、いっしにすぎず)
《解説》
鳥は、「1本の枝」に巣をつくる。2本も3本も、枝を欲しがらない。
それに引き換え人間は、どうでしょうか?
1つでは満足できず、何十・何百と欲しがる。ぜいたくにキリがない。どれだけあっても、満足できない。
欲望に際限がなくなると、人は苦しくなり、盗みや戦争を起こす人まで出てくる。
「必要最小限のもので、いかに楽しく暮らせるか」が、この不景気で試されている。
道は通じて、一たり
(みちはつうじて、いちたり)
《解説》
富士山は、どの登山ルートを通っても「最終目標」は頂上。
つまり、「道は違えど、最終目標は一緒」という意味。
もっと言うと、すべての行動は「人の幸せ」が最終目標である。
これを忘れると、トラブルが起きる。人生が苦しくなる。
たとえば、宗教。
世界中、どの宗教でも、目指すは「人の幸せ」のはず。なのに、それを忘れて戦争している。
たとえば、仕事。
「人の役に立つ仕事がしたい」とときどき耳にしますが、どの仕事も「人の幸せ」に役立っています。
医者や看護婦だけでなく、製薬会社も、それを運ぶ運送屋さんも、すべての仕事が「人の幸せ」のために役立っている。
トイレ掃除のおばさんも、ゴミ回収業者も、「人を笑顔にする」ために役立っている。
それを意識すれば、どんな職業でも、仕事も楽しくなってくる。働き方が変わってくる。
☆☆☆
以上、『荘子の言葉8選◇心穏やかに生きるコツ』でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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