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禅語の時間ですよ!書き初めの言葉におすすめ・禅語20選

禅語の時間ですよ!書き初めの言葉におすすめ・禅語20選

心理カウンセラー・ラッキー

 

書き初めにおすすめの”禅語”

厳選した20個を、一覧でご紹介いたします。

 

禅語とは、禅僧が悟りの末に残した言葉。シンプルですが、意味が深くて、たくさんの知恵が詰まっています。

新たな気持ちでスタートを切るのに、ぴったりな言葉ですよ。

 

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書き初めの言葉におすすめ・禅語20選

 

2文字の禅語

 

慈眼

(じげん)

慈眼

 

《意味》

慈眼とは、観音様のあたたかい眼。相手を思いやる愛のまなざし。

 

《解説》

たとえば、デート中に彼女がため息をつく。

そこで「なんでため息なんか つくんだよ!」と言えば、喧嘩になる。

ところが、慈眼で相手をみて「どうした?悩みでもあるの?」と言えば、二人の愛が深まる。

慈眼は相手を救います。そして、あなたを幸せにします。

 

 

両忘

(りょうぼう)

両忘

 

《意味》

白でも黒でもない、グレーの道を選ぼう

 

《解説》

たとえば、「真面目はOK・不真面目はNG」という生き方では、やがて疲れてしまう。

真面目に生きながらも、ときには馬鹿になって遊ぶのも大事なこと。

「白か黒か」という白黒思考を捨てると、生きるのがグッと楽になります。

 

 

般若

(はんにゃ)

般若

 

《意味》

誰に中にも「仏のこころ」がある。正しい生き方は、すでに仏の心が知っている

 

《解説》

たとえば、電車で「妊婦さんに席をゆずろうか、どうしようか?」と迷う。

そんなとき、自分の心に尋ねてみれば、一瞬で答えが返ってきます。

「今すぐ譲りなさい」と。

それが、「仏のこころ」の声。

「どうしたらいいのか?」と迷う必要はありません。すでに自分の心が知っています。

心のいちばん奥にある「仏のこころ(良心)」が、すべての答えを知っています。

 

 

知足

(ちそく)

知足

 

《意味》

足るを知る。欲張らなくても、すでに満たされている。

「今あるもの」に目を向ければ、満足のいく生活ができる。

 

《解説》

欲にはキリがありません。

「あれも欲しい、これも欲しい、もっと幸せになりたい」と足りない部分に目を向ければ、いつまでたっても心は満たされません。

それよりも、「今あるもの」に目を向ける。

・目が見え、耳が聞こえ、家族がいて、友達もいる

・テレビにスマホ、便利な電子レンジとあったかいお風呂

・外に出れば、花が咲き、鳥がさえずり、電車があり、コンビニもある

今あるものに「ありがたい、ありがたい」と感謝すれば、ありがたい物に囲まれた、ありがたい生活になります。

 

 

 

3文字の禅語

 

不退転

(ふたいてん)

不退転

 

《意味》

後戻りできないという気持ちでがんばる。

つまり、「人生最後の日」と思っていれば、今日一日を精一杯「生き切る」ことができる

 

《解説》

禅では、「今日が人生最後の日と思って生きなさい」と教えています。

「最後の日」と思うことで、愚痴や恨み言が出てこなくなる。面倒臭いという気持ちも消え、今日一日を精一杯生きることができる。

さらに、身近な人を大切にすることもできる。

すると、達成感と充実感に満たされたまま、ぐっすりと眠ることができる。

 

 

動中静

(どうちゅうの じょう)

動中静

 

《意味》

慌ただしい中でも、心は冷静に。

わずらわしい人間関係の中でも、心静かに。

 

《解説》

たとえば、周りの人たちがケンカしていても、自分だけは「ハワイでトロピカルジュースを飲んでいる」ような気分でいる。

それが、動中静。

通勤・仕事・掃除・車の運転…。「動中静」でいられれば、さほど疲れません。

おすすめなのは、鼻歌。ときどき鼻歌を歌うと、慌ただしい中でも「動中静」でいられます。

 

 

莫妄想

(まく もうぞう)

莫妄想

 

《意味》

「上・下」「善・悪」などの対立的な考え方は、人間の勝手な決めつけ。

それを手放すことで、物事の本質が見えてきて、苦しみが消える。

 

《解説》

禅でいう”妄想”とは、「上・下」「善・悪」「新・旧」「若・老」などの対立的な考え方のこと。子供のころに、大人から植えつけられた価値観。

妄想にとらわれていると、生きるのが苦しくなります。

・高さ30メートルの杉も、小さな杉の芽も、どちらも「立派な杉」

・定年前の社員も、新入社員も、どちらも「立派な人間」

・社長は「会社を引っ張る人」、守衛は「会社を守る人」

人間に、上も下もありません。

そのことに気づいたときに、人を尊重できると同時に、自分のことも尊重できる。

 

 

且緩々

(しゃかんかん)

且緩々

 

《意味》

成長スピードは人それぞれ。焦る必要はないですよ

 

《解説》

たとえば、子育てママが育児書をよんで「もう2歳なのに、うちの子はミルクをやめられない」と焦ってしまう。

しかし、20歳になればみんな同じ。焦る必要はありません。

上司に「なんでこんな事もできないんだ!」と叱られてしまうこともあるでしょう。

しかし、そういう上司だって、最初は初心者だったのです。

淡々とやっているば、いつかは一人前になれるもの。焦る必要はありません。

 

 

看脚下

(かん きゃっか)

看脚下

 

《意味》

足元を見てごらん。

履物をちゃんと揃えるくらいの余裕がなければ、生活が乱れ、人生まで乱れてしまいますよ

 

《解説》

脱いだら脱ぎっぱなし。食べたら食べっぱなし。汚れたら汚れっぱなし。

心の乱れは、生活の乱れとなって表れます。

反対に、生活の乱れを整えると、心まで整います。

掃除、整理整頓、後片付け…。手始めにできることは、「履物を揃える」こと。

履物を揃えると、心が整い、生活が整い、やがて人生まで整います。

 

 

 

4文字の禅語

 

柳緑花紅

(りゅうりょく かこう)

柳緑花紅

 

《意味》

柳は緑、花は紅。他と比較することなく、ただただ自分の命を輝かせるのみ

 

《解説》

他人と自分を比較して「あの人よりは上。この人よりは下」。このような考え方では、人生が苦しくなるばかりです。

人生で大切なのは、ナンバーワンになることではなく、自分の個性を精一杯輝かせること。

もしもパン屋なら、最高のパンと、最高の笑顔でお客様を喜ばせる。

もしも葬儀屋なら、最高の雰囲気づくりと、最高の心遣いで親族を安心させる。

自分に与えられた使命をまっとうすることで、あなただけの個性が輝きはじめます。

 

 

只管打座

(しかんたざ)

只管打坐

 

《意味》

無心になって一つのことに打ち込めば、自然と道はひらける

 

《解説》

「悟りを得たい」と思って座禅をするより、無心になって「座る」ことに没頭したほうが、悟りを得やすい。

同じように、「成長したい」「結果がほしい」という気持ちを捨てて、ただただ目の前の作業に集中したほうが、結果を得やすい。

時間を忘れるほどの究極の集中状態を「ゾーン」といいます。人はゾーンに入ったときに、思いもかけぬ力を発揮できるのです。

 

 

諸行無常

(しょぎょうむじょう)

諸行無常

 

《意味》

すべてのモノは変化する。その真実を受けいれることができたとき、過去への執着が消え、今を大切に生きることができる

 

《解説》

「あのころは幸せだった」「若いころは良かった」「愛犬にもう一度会いたい」。過去を嘆いても、苦しくなるばかり。

人は「たった1秒、過去に戻る」ことすら出来ません。老いや死を避けることができた人も、未だ一人もいません。

人間だけでなく、この世のすべてのモノが、生まれ、老い、死んでいく。

それが真実。

真実を受けいれた人は、「今この瞬間」を大切する気持ちが芽生えます。

「テレビよりも、家族との会話を大切にしよう!」という気持ちになれるのです。

 

 

 

5文字の禅語

 

八風吹不動

(はっぷうふけども どうぜず)

八風吹不動

 

《意味》

人生は、いい事も悪い事も勝手に向こうからやってくる。ならば、すべてを楽しんでしまおう

 

《解説》

八風とは、「4つのいい風」と「4つの悪い風」。

・利益がある、褒められる、賞賛される、楽しい

・おとろえる、恥をかく、批判される、苦しみ

どんな風が吹いてくるのか、自分では選べない。だったら、いっそのこと楽しんでしまえばいい。

たとえば、どっぷり落ち込んでいるときに、「今の私、まるで映画の主人公みたいだ」と思えば、ちょっと心が楽しくなります。

 

 

一笑千山青

(いっしょうすれば せんざんあおし)

一笑千山青

 

《意味》

苦しいとき、悲しいとき、落ち込んだとき…。

ツラいときは視野が狭くなっている。

苦しい状況を笑い飛ばしてしまえば、視野が広がり道がひらけてくる。

 

《解説》

困難な時こそ、笑いが大事。

「ハハハ、おもしろい状況になってきたぜ!」と笑い飛ばせば、脳が活発に動き出す。視野が広がり、解決策が見えてくる。

苦しいときは、とりあえず笑ってみよう。怒りも、悲しみも、心配も、自分のミジメな姿も。

 

 

入水見長人

(みずにいれて ちょうじんをみる)

入水見長人

 

《意味》

ツラいときにこそ、その人の人間性が表れる

 

《解説》

「長人」とは、優秀な人、器の大きい人のこと。

長人の反対は、「短気な人」ということになるでしょう。

いざという時にどう振舞うかで、その人の器の大きさが試されます。

長人になるためには、普段から精一杯に生きること。懸命に生きている人は、簡単には動じないものです。

 

 

水急不流月

(みずきゅうにして つきをながさず)

水急不流月

 

《意味》

急流の川であっても、水面に写る月だけは流されない

 

《解説》

月とは「真理」。時代が変わっても、変わらないもの。

たとえ周りの人たちが流されていたとしても、「真理」に基づいて生きている人は、決して流されることはありません。

たとえば、周りの人が悪口を言っていても、自分だけは言わない。周りの人が挨拶をしなくても、自分だけは挨拶をする。

「真理」に基づいて生きている人は、激しい時代の中でも、堂々と胸を張って生きていけます。

 

 

壺中日月長

(こちゅう にちげつながし)

壺中日月長

 

《意味》

心地いい空間でのんびりするのは、時間を忘れるほど楽しいもの

 

《解説》

中国の昔話。

『壺の中に入ってみると、なんとも心地いい空間だった。そこでのんびりと一日を過ごし、外に出てみると、なんと!3年が過ぎていた』

たまには慌ただしい日常から離れ、家の中でのんびりと一日を過ごしてみる。

それは、思いのほか楽しいもの。何の責任もない、自由な時間を満喫できます。

忙しい現代人にこそ、何もせずボーッとする時間が大事。壺に入る(部屋でボーッと過ごす)のは、もっとも手軽なストレス解消法です。

 

 

白雲自去来

(はくうん おのずからきょらいす)

白雲自去来

 

《意味》

コツコツと努力していれば、いい事が勝手に向こうからやってくる

 

《解説》

炎天下で作業しているときに、雲で太陽が隠れると涼しくなります。

だからといって、「はやく雲が来ないかなぁ」とボヤいても、雲が来るわけではありません。

それと同じで、コツコツと努力していれば、いい事は勝手に向こうからやってくるもの。

結果を焦ることなく、未来を信じて努力をつづけることが大切です。

 

 

独坐大雄峰

(どくざ だいゆうほう)

独坐大雄峰

 

《意味》

大自然の山の中で、一人座る。それが最もありがたいことだ

 

《解説》

自然と触れ合うと、「気」を充電することができます。

「気」は、人間のエネルギー。ガソリンと同じ。

元気・勇気・やる気・強気・根気は、すべて「気」から生まれます。「気」が不足すると、弱気になり、やがて病気になります。

少なくとも、月に1度は大自然を満喫する。現代人にとって、とても大切な習慣です。

 

 

 

6文字の禅語

 

不思善不思悪

(ふしぜん ふしあく)

不思善不思悪

 

《意味》

「いい・悪い」という判断を手放しなさい。心が平和になるから

 

《解説》

「いい・悪い」「正しい・間違っている」は、国によって変わります。

時代によっても変わります。育った環境によっても変わります。価値観の違いによっても変わります。

立場が変われば、見方も変わります。

「いい・悪い」とは、自分の角度から見た「まぼろし」でしかないのです。

「いい・悪い」という判断を手放すと、心が平和になります。

他人を許せます。自分のことも許せます。いざこざや怒りも生まれません。

 

 

☆☆☆

以上、書き初めの言葉におすすめ・禅語20選でした。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)

 

 

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