✎心理カウンセラー・ラッキー
「お前、やる気あるのか!」
やる気のない部下と一緒に仕事をすると、こちらのやる気まで奪われてしまうし、イライラの原因にもなります。
そこで今回は、部下のやる気を引き出す効果的な方法を4つご紹介させていただきます。
叱ることなく、部下にやる気を出させるスマートな方法です。覚えておけば、きっと役立つと思いますよ。
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●センスが悪いなぁと思っても…
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「センスあるね!」
●覚えるのが遅いなぁと思っても…
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「飲み込みが早いな!」
●当たり前だと思っても…
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「君、さすがだね!」
このように、部下がまだできていなくても良いので、どんどん褒める。「良いレッテル」を貼ってあげるのです。
すると、部下はやがて、できるようになっていきます。
どんな人間でも、「良いレッテル」に弱いもの。
たとえば…
「机の上をいつも綺麗にしてるね」と誰かに褒められれば、その後、机の上を散らかす訳にはいかなくなる。
もしもあなたが、女子社員から「いつも優しいですね!」と言われれば、少なくとも、その人の前では優しく振る舞おうとするはずです。
この人間の心理を応用したものが、「できていなくても褒める」。
これは、部下や後輩だけでなく、子どもや家族、友人などにも使える「人を動かす秘訣」です。
「こいつ、こう見えて仕事ができるやつなんだ」
「彼なら、安心して仕事を任せられるんだ」
このように、本人のいる前で、別の相手に褒める。
すると部下は、「そう見ててくれたんだ!」となって、やる気が湧いてきます。
人前で褒めるのには、2つの理由があります。
1つ目は、信ぴょう性があること。
「君には、安心して仕事を任せられるんだ」と直接本人を褒めた場合、なんだか嘘っぽくなりますからね。
2つ目は、部下が多くの人の期待を背負うことになるから。
「部長、こいつなら安心して任せられると思いますよ」と先輩が言えば、「先輩と部長の期待」を裏切ることができなくなります。
部下のやる気を引き出すのなら、本人に直接褒めるより、人前で褒めるほうが何倍も効果があります。
「もう少し綺麗にホッチキスを止めてくれないか!これでは恥ずかしくて提出できないよ」
このように小言をいえば、嫌われてしまうかもしれないし、部下はふてくされてしまうかもしれません。
部下を上手に動かすには、「感動したことを話す」のが一番です。
たとえば、「営業の鈴木君、綺麗にホッチキスを止めてくれているよ。こういう些細なことがお客様の心に響くんだよな」という独り言。
それを耳にした部下は、その後、ホッチキスを雑に止められないはずです。
つまり、「感動した話」=「催促」。
感動したことや、嬉しかったことを聞かせれば、それがそのまま部下への「催促」になるわけです。
「2課の吉田君は、メールの返信が早いなぁ」
「山田君のプレゼンは素晴らしかったよ。しっかり調査してるのだろうなぁ」
このような話を耳にした部下は、「自分もしっかりしないと!」という気持ちになり、やらずにはいられなくなります。
墨俣城・石垣山城・益富城を一夜で築いた豊臣秀吉。(※実際は一夜ではない)
このような、とんでもない工事を実現できたのは、秀吉が部下たちから慕われていたからです。
「秀吉様のためなら!」と、皆が忠誠を誓っていました。
なぜ秀吉は、このように人望を集めることができたのでしょうか?
それには、さまざまな理由があると思いますが、その一つが「叱られるのを覚悟している人は、あえて叱らない」ことです。
こんな話があります。
ある日、秀吉が溺愛していた鶴を、番人があやまって逃がしてしまいました。
打ち首を覚悟で、番人はそのことを報告しました。
すると秀吉は、「安心しろ。この国のどこかにいるはずだ。鶴なら誰でもかわいがってくれる」と笑って話したそうです。
それを聞いた番人は、秀吉の「温かさ」と「器の大きさ」に感動して、「一生この人に付いていこう!」と思ったはず。
今さら叱っても状況が変わらないことなら、「ふところの深さ」を示して見せるのも、上に立つ者の知恵。
上司が優しさを見せることで、部下は忠誠心を持つことができるし、失敗を隠すようなことも無くなるはずです。
いかがでしたでしょうか?
「部下をどう叱れば、動いてくれるのか?」と頭をひねっても、いい知恵は出てきません。
叱られて動くのは、その一時だけ。効果はすぐに薄れてしまいます。また、叱れば叱るほど、自分が嫌われてしまいます。
肝心なのは、部下のやる気を引き出すこと。
そのためには、「褒めること」と「忠誠心を持たせること」が大切です。
こちらの記事も参考になると思いますので、ぜひご活用ください。
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部下を育てるほめ言葉8つ
以上、「部下のやる気を引き出す4つの方法◇賢い上司の知恵」でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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