✎心理カウンセラー・ラッキー
離婚原因は、今も昔も「性格の不一致」が断トツでトップ。
なぜ愛し合っていたはず二人が、「性格の不一致」に至るのでしょうか?
原因の多くは、生活の中での「ささいな言葉」がキッカケ。
ほんのささいな言葉から、二人の間にほころびが生じ、やがて「性格の不一致」に至るのです。
今回は、「性格の不一致」に至る原因を5つお伝えいたします。
これを知っておくだけで、無駄な「夫婦げんか」や「離婚」を回避できるかもしれません。
夫婦円満のためにも、ぜひ覚えておいてほしい内容です。
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ワシントン大学の研究によると…
「結婚したばかりの夫婦が、3年後に離婚しているかどうかを83%予測できる」そうです。
では、どうやって予測するのでしょうか?
それは、「返事を返すかどうか」です。
夫か妻が、相手に話しかけたとき、ウンともスンとも返さないのなら、3年後の離婚が予想できるのです。
あなたの周りにも、こんな夫婦はいませんか?
夫:「おーい、お茶もってきて~」
妻:「……」
夫:「おーい、お茶~」
妻:「聞こえてますよ!!」
このように、「返事を返さない夫婦」は3年後に83%が離婚するというのです。
ただ、これはアメリカでの調査ですので、日本人が83%も離婚するかどうかはわかりません。
しかし、相手に不満をもち、「離婚したい」という気持ちになることは確かでしょう。
ではなぜ、返事を返さないだけで、離婚したいと思うのでしょうか?相手に不満を感じるのでしょうか?
それには「承認欲求」が関係しています。
承認欲求とは、「認められたい」「褒められたい」という人間にとって非常に強い欲求。
「返事を返さない」=「存在否定」という強力なメッセージになるのです。
夫婦仲の悪い旦那が「スナック通い」するのも、家では満たされない「承認欲求」を、スナックで満たしているからです。
たかが返事ですが、夫婦仲にとって大切なものです。
「はい」「なに?」など、返事をするには1秒もかかりません。
夫婦仲にほころびができないよう、「返事」ぐらいはしっかり返しておくほうが無難です。
ある研究によると、夫婦関係が悪くなる一番の原因は「神経質」でした。
「自分が脱いだ靴ぐらい、下駄箱にしまってよ!」
「ワイシャツにアイロンをかけるのは当然だろ!」
このような言葉を投げかけることで、相手は「なんて神経質な人なんだろう」と感じてしまう。
それが耐えられなくて、やがて夫婦関係が破たんしていくわけです。
しかし、よく考えてみると…
これは「神経質」ではなくて、「育った環境の違い」なんですね。
人は、「自分の親の行動」=「当たり前」と思ってしまう傾向があります。
つまり、夫婦はそれぞれ違う家庭で育ってきたわけですから、「当たり前」がズレていて当然。
「自分の当たり前」を押し付けると、それは相手にとって「神経質」に見えてしまうのです。
これは、夫婦のどちらかが「悪い」とか「神経質」とかの問題ではありません。
ただ単に、育った環境の違いによる「当たり前のズレ」です。
そのことに気付くだけでも、少しは寛容になれるのではないでしょうか。
デンバー大学の研究によると…
「お互いに人格攻撃をし合う夫婦の離婚率は、そうでない夫婦の4倍になる」そうです。
人格攻撃とは、主語が「You」の文句。
「おまえ、ほんとに不器用だなぁ~」
「あなた、イビキがうるさいのよ!」
このような人格攻撃で、夫婦関係が徐々に悪くなっていくのです。
当然ですよね!
人格攻撃は、夫婦間だけではなく、あらゆる人間関係で「絶対にやってはならない掟」のようなもの。
だから、ほとんどの人が、外では人格攻撃をしていません。
しかし、悲しいことに、もっとも大切な「家族」に対しては、平気で人格攻撃をする人もいます。
相手の欠点にケチをつけて、相手を変えたい気持ちはわかります。
ですが、それよりも、相手の長所や美点を探して褒めていったほうが、お互いの幸せにつながるのではないでしょうか。
結婚生活というものは、バラの花びらのように美しくもあり、デリケートで傷つきやすいものなのです。
ある博士が、妻たちに日記を書いてもらい、「夫婦ゲンカの意外な原因」を突き止めました。
その夫婦ゲンカの意外な原因とは、「忙しさ」。
旦那が忙しいシーズンに限って、夫婦ゲンカが増加することがわかったのです。
人は、忙しいとイライラしがちです。
旅行中にケンカが増える夫婦も多いそうですが、それはスケジュールが忙しすぎるからでしょう。
新婚旅行でケンカして「成田離婚」なんて話も耳にしますが、それも「忙しすぎる」ことからくるイライラが原因かもしれません。
なので、ケンカの多い夫婦が旅行するのなら、北海道1周よりも、軽井沢でのんびりしたほうが良い。
それは、普段の生活でも同じことが言えます。
家庭内がバタバタしていると、どうしてもケンカが増えてしまいがち。
「落ち着いた雰囲気作り」も離婚回避には欠かせないことかもしれません。
人間は欲深くて、常に「変化」を求めます。
どんなカップルでも、最初は要求が少ないのですが、時とともにその度合いは増していきます。
「お話ししたい」
↓↓↓
「付き合いたい」
↓↓↓
「手をつなぎたい」
↓↓↓
「プレゼントが欲しい」
↓↓↓
「結婚したい」
などと、どんどん変化を求めます。
もしも、この変化がなければ「マンネリ」となり、それは不満となって表れます。
夫婦関係でも同じことで、「マンネリ」が続くと意味もなく不満になってしまいます。
なので、パートナーと過ごす時間は、二人で楽しめるような工夫が必要。いくつになっても若い恋人同士のようなムード作りも大切です。
また、マンネリで特に気を付けたいのが「性生活」。
性生活がマンネリになると、なぜか夫婦関係も上手くいきません。
結婚生活の専門家、G・V・ハミルトン博士もこのように言っています。
「性生活さえ順調であれば、たいていの場合、ほかの少々の摩擦は問題にならない」
最後に、「性格の不一致に至る原因」をまとめておきます。
「離婚の始まり」に足を踏み入れないよう、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。
①「返事を返さない」ことが離婚につながる
②自分の「当たり前」を押し付けると、嫌われる
③人格攻撃で、夫婦関係が破たんしていく
④忙しすぎると、夫婦喧嘩が増える
⑤マンネリになると、お互い不満になる
☆☆☆
以上、「なぜ『性格の不一致』になってしまうのか?」でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
(心理カウンセラー・ラッキー)
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