✎心理カウンセラー・ラッキー
50歳のシーズンを終えたときにね、こう言いたいんですよ。
『まだまだ発展途上ですから』って
これは、野球の天才イチロー選手の言葉です。
なぜ彼は、あれほど頑張れるのでしょうか?
なぜ、これから先も努力を続けるのでしょうか?
そのエネルギーは、いったいどこから湧いてくるのでしょうか?
その秘密は「イチローの考え方」にあります。
今回は、「イチローの努力の秘訣」に迫ります。
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「なぜそんなに厳しいトレーニングを続けるのか?」という記者の質問に、イチローはこう答えています。
僕がこんなにトレーニングをしている理由は簡単なことです。
僕を獲ってくれたスカウトの方に失礼があってはいけませんから
イチローは感謝の気持ちを忘れません。
「自分が頑張ったから、プロに入ることができた」と考えるのではなく…
「スカウトの方が、プロ野球選手にしてくれた」と思っているのです。
このように「感謝」の気持ちを忘れずにいると、物凄いエネルギーが湧いてきます。
なぜなら…
「あの人の顔に泥を塗ることはできない!」
「いつか恩返しをしたい!」
と考えるようになるからです。
イチローは、他にも、さまざまに人に感謝しています。
僕は仰木監督によって生き返らせてもらったと思っています。
監督はたとえ数試合、安打が出なくても、根気よく使ってくれました。
その監督に感謝するためにも、いい成績を残したかった
感謝をすれば、「あの人に恥をかかせたくない!」という気持ちが湧いてきて、努力せざるを得なくなります。
オリンピックでメダルを獲得した選手たちも、インタビューの最初に、必ず「感謝の言葉」を口にします。
「私を支えてきてくれた皆様のおかげです!」と。
『感謝の気持ち』が強い人は、ものすごく成長するのです。
誰にだって「自分を支えてくれた人」は必ず存在するはず。
などなど。
その人たちの顔に泥を塗らないよう、日々精進していきたいものです。
誰でも、他人の評価は気になるものです。
しかし、イチローは他人の評価を一切気せず、「自己満足」を追い求めています。
「自分が納得できるほど努力できたかどうか」が、彼の幸せの基準なのです。
「今夜は1000回素振りをする」と決めたら、1000回素振りをし、満足してスヤスヤ眠る。
これがイチローのやり方です。
自分が納得できるほど努力すると、どうなるのか?
後悔がなくなります。
イチローはこのように語ります。
今日は結果が出ませんでした。
でも、そのことを悔やんでもいないし、恥ずかしいとも思いません。
なぜなら、全力を尽くしたからです
他人の評価を気にしていたら、毎日のように一喜一憂してしまうことでしょう。
しかし、自己満足を幸せの基準にすると、いちいち落ち込まなくて済むのです。
ベストを尽くそうという自分がいたこと、それはとても心強いことでした。
自分がどんな状態であろうと、チームがどんな状況であろうと、モチベーションが下がることはありませんでしたね
「他人に褒めらたい!」と思って努力するよりも、「自分で自分を褒めてあげられる努力」をした方が、俄然やる気が湧いてくるし、精神的にも安定するわけです。
イチローには、「人生の師」がいます。
それは、高校野球時代の中村豪監督。
間違いなく僕の人生の師でしょうね。
監督からは野球はもちろんですが、それ以外のことを教わりました。
社会に出てからのための教育をしてくれたんだと思います
人生の師である中村監督から、いったい何を教わったのでしょうか?
それは…、自主性です。
中村監督は、「自ら進んでやること」の大切さを、部員たちに徹底的に教え込みました。
それを胸に刻んだイチローは、黙々と、一人深夜まで素振りを行ないます。
「合宿所にオバケが出る」という噂も、それはイチローの姿だったのです。
なぜ、自主性が大切なのでしょうか?
それは、自ら進んでおこなう練習には、「絶対にやり遂げるぞ!」という『気迫』がこもるからです。
反対に、「やらされる練習」だと、どうしても「サボりたい」という気持ちが混じってしまいます。
つまり、「人に言われる前にやる」。これが、やる気を奮起させるコツなのです。
みなさんも、「さあ勉強しよう!」と思ったときに、親から「はやく勉強しなさい!」と言われて、やる気を失った経験があると思います。
そういう事なのです。
どんな人間でも、集中し続けることはできません。
仕事に集中するためには、リラックスタイムがとても重要です。
それは、イチローも同じ。
四六時中、歯を食いしばっているわけではありません。
移動も試合もない、そういう完全にオフの日の前夜。
これはもう空っぽです
彼は練習前の柔軟体操でも、とてもリラックスしています。
厳しいコーチが見たら「なに笑ってんだ!」と怒られてしまいそうですが…
イチローは練習に集中するためにリラックスしているのです。
一生懸命にリラックスしているのです。
ちなみに、イチローの一番のリラックス法は「金魚を眺めること」なのだとか。
なにも考えずにボーっと金魚を眺めていると、気持ちが落ち着くんです。
とくに、イライラしているときはリラックスできる
もしも、「ベンチに金魚を持ち込んでもいいよ」と言われたら、彼は本当にそうするかもしれません。
それぐらい、リラックスタイムは重要なのです。
国民栄誉賞を2度も辞退しているイチロー。
なぜ、彼は断り続けるのでしょうか?
それは…、向上心がなくなってしまうからです。
心が満足してしまうと、「もっと上手くなりたい!」という向上心がなくなり、人間は努力を怠ります。
何をするにしても、向上心がなければ大成しません。
逆に、向上心を忘れなければ、たいがいのことは成就します。
ちなみに、イチローはインスタントラーメンを作るときも『向上心』を忘れないそうです。
僕、ラーメンを作るのが好きなんですけど、
ラーメンをゆでるときに、3分間をストップウォッチで測らないとダメなようでは、一流ではないですよね。
菜箸の先で、麺のカタさを感じることができないといけないわけで
あなたは、ラーメンを作るときに『向上心』を持っていますか?
もしも、イチローのような気持ちで麺をゆでているのなら、きっとラーメン屋でも成功することでしょう。
いかがでしたでしょうか?
「努力を続ける」にもコツがあって、それを実践しているのがイチローです。
最後に、イチローの努力のコツをまとめておきます。
もっと「やる気」が欲しい!という方は、ぜひご活用ください。
①感謝……お世話になった人に感謝すれば、「あの人の顔に泥を塗ることはできない!」となり、物凄いエネルギーに変わる
②自己満足……他人の評価ではなく、「自分が納得できるほど努力できたかどうか」を幸せの基準する。すると後悔もなくなる
③自主性……「やらされる」とサボりたくなる。人に言われる前にやるのが、やる気を奮起させるコツ
④リラックス……頻繁にリラックスするから、努力に身が入る
⑤向上心……向上心を忘れなければ、成功するまで努力できる
【参考文献】
イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫
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以上、『天才イチローの考え方◇なぜ,あれほど努力できるのか?』でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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