✎心理カウンセラー・ラッキー
「邪魔なプライドを捨てたい」
「プライドが高いのを直したい」
そんな悩みを抱えている方も少なくありません。
プライドが高い人は、つい知ったかブリをしてしまったり、無駄に意地を張ったり、恥を恐れて挑戦できなかったり。
とても生きづらい毎日になってしまいます。
そこで、ここでは邪魔なプライドを捨てるコツを7つご紹介していきます。
どれも簡単で効果的な方法ばかり。
大切なのは、継続して少しずつ邪魔なプライドを捨てていくことです。
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< 目次 >
プライドが高い人に足りないものはズバリ、”謙虚さ”と”素直さ”の2つ。
・謙虚さとは、傲慢になることなく、他人を尊重できる力
・素直さとは、感情を正直に表現できたり、人の意見を受け入れることのできる力
この2つを手に入れたとき、邪魔なプライドは消えてなくなります。
「謙虚で素直だけど、プライドが高い」ということは、あり得ないのです。
ただ間違えてはいけないのは、”見かけだけ”の謙虚さと素直さではなく、”本当”の謙虚さと素直さを手に入れること。
そのための方法を合計7つ。
1.謙虚さを手に入れるコツ4つ
2.素直さを手に入れるコツ3つ
この順序でご紹介していきます。
ここ重要です。
プライドの高い人は、なぜ意地を張ったり、恥を強く怖れてしまったりするのでしょうか?
その理由は、”自意識が強い”から。
常に”自分”に意識が向いていて「人からどう見らているのか」が気になってしまうのです。
・無意識に髪型を気にしてしまうのは、外ではずっと自分に意識が向いているからです
・本当は知らないのに「うん 知ってるよ」とつい嘘をついてしまうのも、会話中ずっと自分に意識が向いているからです
・カラオケで歌いたいのに、友達にどう思われるかが気になってなかなか歌えないのも、ずっと自分に意識が向いているからです
意識といっても、潜在意識の領域で行われていることなので、自覚はありません。
このように(潜在)意識が常に自分に向いた状態が”自意識過剰”。
つまり、意識を”他人”に向けることができれば、自意識過剰が直り、邪魔なプライドを捨てることができるのです。
では、どうしたら意識を他人に向けることができるのでしょうか?
意識を他人に向けるための、とてもユニークな方法があります。
それは「赤の他人の幸せを願う」こと。
この効果は絶大です。
やり方も簡単↓
外ですれ違う人の顔をみて「この人に幸せが訪れますように」と願う。
もちろん声に出す必要はありません。
心の中でそっと願えばOK。
できれば、目標は一日100人です。
早ければ1週間で効果が出てくる。
3カ月も続けていれば、意識が他人に向くようになるだけでなく、謙虚な気持ちも湧いてくるものです。
不思議なもので、謙虚になると心がフワッと軽くなります。
「なんで今まで、あんなに意地を張って生きていたんだろう?損しちゃった」と思えるほどです。
プライドが高い人ほど、他人の幸せを願うことが苦手なはず。
なので、きっと最初は嫌な気分になるはずです。「なんで俺が人の幸せを願わないといけないの?」と。
それが自意識です。
しかし、毎日続けているうちに、嫌な気持ちが徐々に減ってきて楽になってくる。人の幸せを素直に喜べるようになってくる。
それが、邪魔なプライドが減ってきた証拠です。
POINTすれ違う人に「この人に幸せが訪れますように」と願う
謙虚の反対は、傲慢。
傲慢が、高いプライドの源です。
そして傲慢な人の特徴は、感謝の気持ちが薄いこと。
つまり、感謝の気持ちを忘れなければ、謙虚でいることができ、邪魔なプライドも消え去るのです。
ここで、ひとつ気をつけたいのが…
「良いこともないのに感謝できるか!」という人がときどきいます。
「良いことがあって感謝」「お世話になって感謝」というのは、感謝というよりも、むしろ”御礼”です。
本当の感謝とは、”当たり前への感謝”のこと。
・健康な体に感謝
・きれいで安全な水に感謝
・食材、食事を作ってくれた人に感謝
・大地と天の恵みに感謝
・道路や電車に感謝
・スマホにも感謝
当たり前への感謝は無限にできます。
高いプライドを直すには、このような”当たり前への感謝”が大事。
「ありがたい、ありがたい」という気持ちで過ごすことで、少しずつ感謝の念が育ってくきて謙虚になれるものです。
人は、生まれながらに”感謝の念”を持っているわけではありません。
感謝の念は、当たり前への感謝を繰り返すことによって少しずつ育っていくものです。
多少の根気は必要ですが、高いプライドを直すための必須項目になると思います。
POINT当たり前への感謝を日々繰り返す
プライドが高い人の特徴として、自慢話は多いけど、人のことはあまり褒めないという一面があります。
なぜ、そうなってしまうのかと言うと…
・自慢をすれば、相対的に自分が上がった気がして自尊心が満たされる
・人を褒めれば、相対的に自分が下がった気がして自尊心が傷つく
つまり、どちらも自分のプライドを守るための行為です。
しかし、本当に自分のためになる行為はその逆で、自慢話はせず、人を褒めること。
良好なコミュニケーションづくりの基本とも言えます。
では、どうしたら素直に人を褒められる自分になれるのでしょうか?
それは、”慣れ”しかないと思います。
人を褒めることを日課にして慣れていく。
「一日1回は人を褒めるゲーム」なんて名前を付けてもいいかもしれません。
人の心は、習慣によって変わっていきます。
毎日人を褒めることによって「褒めるって案外楽しいものだな」「喜んでもらえるって嬉しいな」と思えてきたら、もう心は変わっています。
その頃には、無駄なプライドが一つ消えているはずです。
POINT人を褒めることを日課にする
悪口や噂話をすればするほど、ますますプライドが高くなっしまいます。
なぜかと言うと…
・悪口が多い人は、やがて人の悪口が気になるようになる
・噂話が多い人は、「自分も言われてるんじゃないかしら?」と疑心暗鬼になる
つまり、自分自身がネガティブな話に敏感になってしまい、自己防衛本能が働き、”ピリピリした性格”や”尖った性格”になってしまうのです。
悪口や噂話は、自分のプライドが高くなってしまう自爆行為。
とくに悪口は、”優越感が満たされる快感”による常習性もあるので、気をつけたいものです。
POINT悪口や噂話は言わない聞かない
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謙虚の次は、素直のコツ3つです。
プライドが高い人は、”本当の自分”を受け入れていない一面があります。
”理想の自分像”は思い描いているけど、”現実の自分”からは目を背けた状態です。
誰にでも、”現実の自分”と”理想の自分”との間にギャップがあります。
”現実の自分”をちゃんと受け入れている人は、失敗しても「俺はまだまだだ」と謙虚になれるし、人から指摘されても「たしかにその通りですね」と素直になれるものです。
しかし、”現実の自分”を受け入れていない人は、失敗するとひどく落ち込み、指摘されれば意地を張ってしまう。
何がなんでも、現実の自分から目を背けようと頑張ってしまうのです。
つまり、現実の自分の実力を受け入れていないことが、邪魔なプライドが顔を出す原因。
では、どうしたら現実の自分を受け入れることができるのでしょうか?
そのためには「自分の性格や特徴を、箇条書きにして紙に書き出す」ことが一番の近道になると思います。
・大勢の前で話すと赤面する
・実はかなりの女好きだ
・楽して儲けたいという気持ちがある
・整理整頓が苦手で部屋が汚い
箇条書きで、自分の特徴をできるだけたくさん書いていく。人には言えないことも正直に書いていく。
このように言語化することで、今までは「何となく」しか理解できていなかった本当の自分を、はっきりと認識することができます。
また、紙に書き出すことで、自分を客観的に見つめ直すこともできます。
人間は、”得体の知れないもの”を強く怖れる生き物です。
”本当の自分”をはっきりと自覚することできれば、それを受け入れることも容易になります。
また、素直に自分を表現することも、それほど怖くなくなるはずです。
本当の自分を知ることは、邪魔なプライドを捨てるために必要不可欠なものです。
POINT自分の性格や特徴を、箇条書きにして紙に書き出す
自分の失敗談や自虐ネタなど、自分の弱みをあえて話すことは、高いプライドを直すためのとてもいい訓練になります。
コツは、かっこ悪い話や恥ずかしい話で笑いをとること。
人を笑わせることができるようになると、楽しくてクセになるものです。
また、ネタ帳をつくるのもおすすめ。
ネタ集めをはじめると、イヤな出来事に遭遇しても「これネタにできる!」とポジティブになれます。
弱みを人に見せられるようになると、邪魔なプライドが減ってグッと生きやすくなるはずです。
POINT失敗談や自虐ネタで人を笑わせる
プライドが高い人ほど、感情を表にださない傾向があります。
・面白くても、声を上げて笑わない
・怖くても、素直に「怖い」と言えない
・欲しくても「興味がない」と言ってしまう
「はしゃいだり一喜一憂したりするのは、幼稚で格好悪いことだ」という気持ちがあるのかもしれません。
そのため、冷静を装ったり、無駄に強がってみたり、場面によっては逆ギレしたり。
素直に感情を出せないために、自らを追い込んでしまうのです。
では、どうしたら素直に感情を表現できるようになるのでしょうか?
やはり”慣れ”しかないと思います。
おすすめなのは、感動や喜びを大げさ気味に表現すること。
「ありがとー!!」
「すげー!!」
「かわいい♡」
「おもしろい!」
「よっしゃ!」
感情を出す練習をすれば、やがて口や身体が勝手に動くようになります。
女性がビックリしたときに「キャ!」と叫んでしまうのと同じで、反射的に感情表現できる自分になれるのです。
正直に感情表現できるようになれば、もう無駄に強がる必要もありません。
邪魔なプライドの出番もグッと減らせるはずです。
☆☆☆
ここまで、プライドが高いのを直す方法を7つご紹介してきましたが「やることが多すぎて、どれから取り組んだらいいのかわからない」と感じた方もいらっしゃると思います。
そんなときは、”自分が一番苦手なもの”から始めるのがいいと思います。
人生は皮肉なもので、苦手なものの中に”自分に大切なもの”が含まれているものです。
苦手なことに取り組むのは、たしかに大変。
しかし、人間は慣れの動物です。
最初は少し勇気が必要かもしれませんが、次第に慣れてきて平気になると思いますよ。
☆☆☆
以上、「プライドが高いのを直す方法◇邪魔なプライドを捨てる7つのコツ」でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます!
(心理カウンセラー・ラッキー)
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